第12回 PICMET Japan Vision Meeting

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趣旨説明およびテーマ関連ミニトーク: 本テーマをより身近に感じていただくために

(前略)今回は「ロボット時代のイノベーション経営」としまして,AI,IoTと議論がある中で,モノづくりの側面も含まれる総合的な技術であるロボットを,経営にどう効果的に活用できるのか,議論していきたいと考えています.

本日はそれぞれの分野から,大変お忙しい中を3名の御講演者の皆様にお話を頂きます.まず佐藤知正先生からは「ロボット技術の現状とそのマネジメント」と題して,経営課題に対応可能性のあるロボット関連技術の最前線についてお話をいただき,次に縄田昇司様からは「ロボットを用いたサービスイノベーション」として,ロボット技術のサービス化の視点についてその最前線をお話いただきます.最後に,江藤学先生からは「ロボット時代の知財・標準化戦略」としまして,ロボット関連技術を有効活用し,競争に勝っていくための戦略についてお話を頂く予定になっています.
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    今日の議論の場をより活発にすることを含めて,予め登録の際に簡単なアンケートを実施しました.これがその集計結果です.まず,ロボット活用・関連技術の議論が皆様の組織内でどれだけ起きているのかについて,このような結果になりました.60%以上が何らかの議論が起こっているようです.

    これと関連して,ロボットに関して,今どんなことが皆さんの組織で話題になっていますか?また,話題にならないことについて,何か理由はあるのでしょうか.登録のアンケートで思い浮かべたことを含めて,皆さんと話題を共有いただければと思いますが,如何でしょうか.

    ちなみに,これは御講演者の先生方のほうがお詳しいとは思いますが,MITスローンの記事でロボットが今どこまで認知能力があるのかに関する一覧表がありましたので,載せました.自分で自分を考えたり認識することはできないまでも,文脈を認識したり学習できたりするところまでは確実に進歩してきているようです.マネジャーはロボットの知性を職場に導入し,ヒューマン・オーギュメンティング・バリューという技術による人間の能力強化への価値を発見していく必要性を述べています.というのも,ロボットは数字,テキスト,画像,音声会話,ゲノムデータなど様々なデータを扱うことができるでしょうし,人間の意思決定支援もできます.人間と技術の関係がより密接になることから,これまでのプログラムが走れば,それに沿って動く産業用ロボなどだけでなく,外科手術ロボットは人間が代表者になることから,複数の制御モードが必要になるでしょう.自動化による便利さもそうですが,人馬一体のような,人間の能力拡大も一方で期待されています.

    こうした技術的展開を踏まえて,日本政府ではロボットを少子高齢化のなかでの人手不足やサービス部門の生産性の向上という課題解決の切り札とするとともに,世界市場を切り開く成長産業にしたいという目的で,2014年-2015年にロボット革命実現会議が第6回行われています.ロボットは自律化,情報端末化,ネットワーク化を背景にどんどん進化しているにもかかわらず,それに取り残されないようにしようと.ロボット革命という概念も出ています.

    引き続き,ミニアンケートの結果を見ていきましょう.ロボットの発展に対する捉え方としては,脅威になるというよりは機会になると答える方が多く,また,経営への効果に関してのイメージはほぼ半々の結果になりました.

    改めて,ロボットを有効に活用することでどのような利点があると思いますか?サービスの視点ではどうでしょうか.ビジネスで勝っていくためにロボット活用の仕組みをどう考えていけばよいでしょうか.ロボット活用が人間に新しい仕事を考えさせる契機を与えるとすれば,何が新しい仕事になるでしょうか.登録のアンケートで思い浮かべたことを含めて,皆さんと話題を共有いただければと思いますが,如何でしょうか.

    ロボット脅威論については非常に有名になりましたが,低スキルの仕事のルーティンをカバーするだけでなく,ホワイトカラーの仕事のルーティンもロボットの作業の範疇になってきているといいます.

    関連するディスカッションペーパーでも,同じような意識調査をしており,どちらともいえない,という意識のようです.ただ,海外を意識した企業のほうがAI・ロボットの活用により積極的ということがわかったそうで,産業というレベルで日本が勝っていくために,このあたりどういう仕組みの整備が必要なのかは議論をしていくべきなのではないでしょうか.

    ということで,これでミニトークの時間を終えたいと思います.これからの3講演,ぜひ活発な議論を宜しくお願いいたします.
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