第14回PICMET Japan Vision Meeting: 高度技術社会における試行錯誤のマネジメント

イノベーションを生み出していくうえで,日々の試行錯誤は欠かせません.失敗から学んだり,失敗を失敗として見ずに新たな解釈を付加したり,前例のない仮説に果敢に挑戦するなど,日々の研究・開発のプロセスを如何に創造的にしていくことが重要といえましょう.

こうした試行錯誤は,これまでは研究・技術者個人あるいはその集団内で行われてきました.しかしながら,オープンイノベーションやイノベーションの社会的価値追求の観点から,近年はより多様な関係者と共同し,共創的態度で試行錯誤していくことが頻繁になされています.そこでは研究・技術者が,多様な価値観を持つ参加者と創造的なコミュニケーションを行い,結果に結び付けていくべく,これまでとは異なる能力形成・発揮が求められています.

こうした人間系の議論のほかに,近年では人工知能やビッグデータ活用といった,知識創造を支援しうる高度な技術が急速に進歩を遂げる中で,そうした技術が試行錯誤に与える影響も無視できなくなっています.例えばこれまで無数の化合物の組み合わせから新薬の可能性を見出してきた創薬研究は,人工知能の活用により試行錯誤の方法を一変することが期待されています.また,様々なデータによるシミュレーションが可能になったことで,錯誤に伴う様々なリスクも削減できるようになり,無数の連立方程式からなる社会課題を効率・効果的に改善できる可能性も見えてきました.こうした,技術発展が試行錯誤にどのように影響するか,あるいはしない部分はどこか,改めて考える時期にあるといえるのではないでしょうか.

第14回PICMET Japan Vision Meetingではこうした認識を背景に,イノベーション生成に向けた試行錯誤というプロセスを,主に今日的な協働のありかたと,進化する技術の活用の観点から捉え,その影響・可能性について3名の御講演者からお話しをいただいた後に,「高度技術社会における試行錯誤のマネジメントについて考える」をテーマに,ディスカッサントのお話と共にみなさまと考えていくことを目的とします.

13:05 – 13:50 (講演:25分,議論:20分)
 試行錯誤におけるテクノロジーの活用:医療・医薬産業における事例
 仙石 慎太郎・小野寺 玲子(東京工業大学)

13:55 – 14:40 (講演:25分,議論:20分)
 生産技術現場の多面的試行錯誤
 清野 武寿(東芝)

14:45 – 15:30 (講演:25分,議論:20分)
 社会イノベーションのためのマルチステークホルダとの試行錯誤
 石垣 一司(富士通研究所)

◆◆高度技術社会における試行錯誤のマネジメントについて考える◆◆

15:35 – 16:25 (講演:20分,総合議論:30分)
 効果的試行錯誤のためのセレンディピティ・マネジメント
 板谷 和彦(香川大学・ディスカッサント)

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