How can generative AI enhance a company’s creativity?
2023年7月15日に,東京大学内で第17回PICMET Japan Vision Meeting を開催いたしました.みなさまご参加ならびに活発な意見交換を有難うございました.
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技術経営において,広義の情報技術の効果的活用は組織の効率性を進めるという点で,重要な検討事項として扱われてきました.本PICMET-JAPANの過去のミーティングにおいても,IoT(Internet of Things)の活⽤を通じた⽣産プロセス最適化,および関連するデザイン⽅法論についての議論や,データマイニング技術の高度化が創薬研究開発における試行錯誤の高速化に与える影響についての議論をしてきました.情報技術の発展はこのように,組織における様々な活動の効率化を支え,企業競争力を高めていく原動力として常に注目を集めてきたといえます.
こうした情報技術の中でも近年,とりわけ注⽬を集めているのが⽣成AI技術でしょう.⽣成AIは,従来⼈間が行ってきた様々な⾏為(例えば,まとめて表現する等)を,⼈間以上に⾼速かつ,もっともらしく行うことができるようになっています.そしてこの技術は単なる効率化を超えて,⼈間・組織の知識創造,あるいは創造的活動に貢献する技術として期待されるようになりました.こうした期待は我々に,企業独⾃の知識創造能⼒(すなわち独創性)とは何かを問いかけるとともに,企業の独創性を高める⼈間・AI共同の新たな関係性とそのマネジメントについて考える必要があることを含意しています.
そこで第17回PICMET Japan Vision Meetingでは,キーワードを『企業の独創性』とし,「⾼度技術社会において企業の独創性をどのように高めていけるだろうか?」を中⼼的な問いに設定しました.そして下記の具体的観点と関連する分野において,第⼀線で活躍されている3名の講演者をお呼びして参加者の皆様と議論を深めていきたいと考えています.
•⼤規模⾔語モデルを使ったアプリケーションを使⽤する際に必要な質問⼒はどのようなもので,また出⼒結果をどのように活⽤することが企業の独創性を高めるうえで重要か.
•研究開発現場でのセレンディピティ(偶然に幸運な予想外の発⾒をする能力のこと)醸成において⽣成AIを活⽤した/活⽤しない,新しいアプローチはあるのか.
•未来の競争戦略を考えていくためのインテリジェンス活動において,⽣成AIの限界を踏まえたうえで,どう活⽤することが可能か.
•独創性を高める⼈間・AI共同の新たな関係形成を⽀えるマネジメントはどのようなものか.
どうぞ皆様奮ってご参加の程,宜しくお願い申し上げます.
日時:2023年7月15日@東京大学駒場キャンパス内 ファカルティハウス
プログラム:
13:30 – 13:50 趣旨説明ほか
13:50 – 14:35 生成型AIソリューションの活用に向けて― リコーの取り組み―
梅津 良昭
(リコー デジタル戦略部 デジタル技術開発センター センター長)
御経歴:2016年10月よりリコーに所属.AI応用研究センターにてIoT系ソリューション向けのAIやエッジデバイスの研究開発を推進.2021年4月から,デジタル技術開発センター所長に就任.AIを活用したデジタルサービスの開発を手掛け,23年4月開催のAWSサミットでも講演.(情報はLinkedIn掲載を含む)
14:45 – 15:30 独自の製品にこだわる村田製作所の新規事業
安田 圭佑
(村田製作所 セラミックコンデンサ事業本部 マテリアルビジネス課)
御経歴:2012年 京都大学大学院工学研究科修了.その後戦略コンサルティングファームアーサー・D・リトルにて製造業の新規事業戦略に従事.2016年村田製作所に入社.自社技術を応用した材料事業の立上げに従事しつつ,事業開発人材の育成を企画推進.
15:40 – 16:25 生成AI時代に求められる推論技術
井上 克巳
(国立情報学研究所 情報学プリンシプル研究系 教授)
御経歴:2004年3月〜現在 国立情報学研究所 教授.2005年4月~現在 総合研究大学院大学複合科学研究科情報学専攻 教授(併任).2016年4月〜現在 東京工業大学情報理工学院計算工学系 特任教授.このほか要職を多数歴任.御研究テーマは人工知能基礎/知識表現と推論に関する研究/帰納・アブダクションによる仮説発見/論理/制約/解集合プログラミング/マルチエージェントシステム.(情報は研究者HPより引用)
16:40ごろから懇親会
